孤立しがちな高齢者をどう支えるか

高齢者が生活していくうえで気を付けておきたいのが孤立してしまうことです。ある程度元気なうちは自分で外に出ていくこともしやすいですし、知り合いが身近にいるならそれほど問題を感じることはないかもしれません。しかし、年齢を重ねるとなかなか外に出る機会がなくなってきます。そうすると、近所の人や知り合いと交流する機会も失われていき、孤立してしまいがちになります。身近な人も亡くなってしまったり、遠距離でなかなか会えなかったりすると、孤立度が深まっていきます。ちょっと不自由さを感じても気軽に手助けを求めにくくなるので、生活上の問題が深刻化しやすくなったり、周囲が手を差し伸べにくくなってしまうことがあるのです。

一人で暮らしていて問題がなければそれで良いと思いがちですが、日常的にコミュニケーションがなくなってしまうと、刺激が少なくなります。そうなると脳の働きも弱まり、認知症などにつながってしまいやすくなるのです。活動することも少なくなり、体を動かしにくくなれば身体の衰えも出てきます。高齢になると抱える心身の問題が、孤立することによってさらに進みやすくなってしまうのです。また、判断能力なども低下していくため、詐欺被害などに合いやすくなっていきます。被害にあっても、孤立しているとなかなか気づく機会がないため被害が大きくなりやすいです。高齢者が孤立してしまわないように、社会全体で対策をとっていくことが必要になります。

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